昨日のエントリーについて、これが本当に伝えたいこと。
なぜ昨日のエントリーを載せたのか、その目的は南仏の方を中傷し傷つけるためではありません。もし同レベルでの中傷が目的であったなら、ブログ名、ひょっとすれば実名すらも書いたかもしれません。そして同じように様々なことを作り上げ、その方を中傷したでしょう。
当初では、私自身についてのくだらない中傷だけならば「勝手どうぞ~」と思っていました。勿論、裏でグタグタと言われていると知っていて、いい気持ちがするものではありませんが、私にも実生活があり、そんなことにいつまでも関わってはいられません。本来ならば「もう、どうでもいいよ」と、それで終わるはずのまことにくだらない話しでした。
しかし、あることをきっかけに、どんどんどんどん、出てくるわ、出てくるわ。想像を絶するようなことが、芋づる式にどんどんどんどんどんどんどん・・・と。あっちからもこっちからも「実は私も・・・」「私にも・・・」と。そこで、ああ~、これはもう単に、AさんとBさんがどうしたこうした、南仏の方の気分的なもの、なんて次元の話ではない、インターネットの盲点を突いた世界がそのままそこにありました。そして誰かがどこかではじめの一歩を踏まなければいけないと。その後は知らん、なるようになれ、と。
インターネットと言えども、そこには社会があります。つまり人間関係があります。「あなた」がいて「私」がいる。当然そこには第三者も存在します。そうやって、多くの人と人とがつながっています。そのインターネットの社会でも、実社会と同じように他人への思いやりや心配り、様々な常識的な振る舞いが必要とされます。また、顔の見えない相手との文字でのやり取りでは、実社会以上に気を使わなければならないこともあります。
それほどに気をつけていても、実社会では起こりにくいことも簡単に起こる可能性がインターネット社会では多くあります。匿名という陰に隠れてその人の実像が見えにくく、どのような人なのかはなかなか知りがたい。実際に会えばすぐにピンと来るようなことですら、うまく隠されてしまう。仮にその人に疑問を感じても、これと言った確信も掴みにくく、そんな話はなかなか誰かに打ち明けにくくもある。
これからも、たくさんの方々が、ブログや掲示板そしてHPなど、インターネット上にて使用されることでしょう。インターネットは使い方一つで、とてもいい道具になる。自分を表現したり、遠い異国のことを知ったり、日々の楽しみであったり。これまでの実社会だけでは得られなかったすばらしい出会いもある。いくらでもポジティヴに活用できるものです。しかし、その気になれば、悪用することも簡単です。間違った情報を流したり、誰かに嫌がらせをしたり、あっという間に個人の情報をインターネット上にて書き込むことすらもできます。それがインターネット上で半永久的に残る可能性もあります。今回は南仏という地名だけを載せましたが、実際には個人の実名が載る可能性も十分にあり得るのです。インターネットを使うのは誰でもない「人」であり、つまりはその人の「心のありかた」一つです。
ここにこれを書いておくからといって、何も変わらないかもしれない。それでも、いつか誰かが何かの拍子でこれを読まれて、自分の過ちに、または他人のそういった行為に気がつくかもしれない。また、誰かにそういうことをされて悩んでいる方が勇気を持って行動するきっかけになるかもしれない。非常に残念ですが、今後のためにも、この二つのエントリーはこのままずっとインターネット上と、それを使用する人々の心の中に残しておきたいと思います。
エルサレムより
・人権保護局
・「インターネット上の人権意識調査アンケート」
・ 「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」
・財団法人インターネット協会・・・ネット上での人権トラブルへのホットラインがあります。
・心無い匿名ユーザー自身がネットの自由を狭めている
・インターネット上の人権侵害
・「インターネット 人権」Googleでの検索結果
・こちら。この件に関して取り上げていらっしゃるエキサイトのブロガーさんのブログです。そちらのコメント欄などにも、同じようにこの件について取り上げていらっしゃる他のブロガーさんたちへのリンクがされています。